こんにちは♪
油を多くとってしまったな~
油ものが多い献立だな~
こんな日には「大根」を食べましょう。
脂肪分を溶かしてくれますよ。
しかし、ハウス栽培物は別として、大根の旬はもう少し先。
そんなときは「切干大根」です!
秋になって少し暑さもゆるんできたので、
今日は基本の切干大根の煮物レシピをご紹介します。
普通の切干大根の煮物とは一味違う
栄養を逃がさない作り方になっています。
そして得られることが盛りだくさんな内容となっています。
しかし、なにせ工程が多い・・・・。
しかも今日の内容は長いです。すみません。
でも下に書いた重要なポイントをおさえればいいだけ。
- 切干大根は水でもどさない
- シイタケとニンジンの切り方には意味がある
- 材料をあつかう時は優しく
- 煮きり方は季節によって変える
手間をかけただけ料理がおいしく、身体にもしみわたります。
ポイントの意味を知るだけでも料理上手で健康になれます。
料理が面倒な人は、目次を開いて最後の説明にとんでくださいね。
切り干し大根の煮物
<材料>
切り干し大根 50g
干しシイタケ 3個
ニンジン 1/2本
油揚げ 1枚
水 800cc~
昆布 10センチ角1枚
醤油 大さじ4~
※醤油は出汁の分量によってかわります。目安は1カップに対して大さじ1です。
<作り方>
赤字のところが栄養をしっかりとれるポイントです。
詳しいやり方は最後にまとめて説明します。
- 切干大根を洗う。
水でもどさないこと(栄養が水に流れ、味もぼやけます) - 出汁が必要なので、干ししいたけを戻すついでに出汁をとります。
- 水に干しシイタケと昆布を入れて中火で20分煮る(水だしでもOK)
- シイタケをとり出し「まわし切り」にする
- 水に干しシイタケと昆布を入れて中火で20分煮る(水だしでもOK)
- ニンジンは「千切り」にする
- 油揚げは熱湯をかけ、油抜きをしたら細切りにする。
- 鍋にごま油をひいて鍋が温まったら、弱火にして切り干し大根を炒める。
(焦げないようにたまに優しくひっくりかえす) - 切干大根のキツイ香りが弱くなったら、切干大根を端によせて油揚げとシイタケを入れ、切干大根をかぶせ蒸し焼きにする。
- 途中、焦げ付かないようにときどき優しくひっくり返しながらやりましょう。
(自然と材料がまざります) - ⑦を端によせ、ニンジンを入れる
- ニンジンにシイタケをかぶせ蒸し焼きにする。
途中、焦げ付かないようにときどき優しくひっくり返しながらやりましょう。
(自然と材料がまざります) - 次に②の出汁をひたひたになるまで鍋のフチから優しく入れていきます。
このとき計量カップではかりながらやってください。(水の分量で醤油の量が決まります) - フタをして、切干大根がやわらかくなるまで煮ます。(30分くらい)
- フタをとり、やわらかくなったら醤油を入れる。
(出汁1カップに対して大さじ1) - 水分がある程度とぶまで煮きる(夏は水分が残っていても良し、冬はしっかり煮きる)
- (真ん中に穴をあけると水分がとびやすいです)
- 水分がある程度とんだら、火を止めてフタをして5分蒸して出来上がり。
お疲れさまでした。
でもちょっとめんどくさい切り干し大根の作り方でしたよね。
でもこの切り干し大根の煮物には
栄養をしっかり頂ける重要な意味が隠されていますので、最後に詳しく説明していきますね。
その前にもう一度重要なポイントをおさらいしましょう。
- 切干大根は水でもどさない
- シイタケとニンジンの切り方には意味がある
- 材料をあつかう時は優しく
- 煮きり方は季節によって変える
今はまだ全て覚えるのは無理かもしれません。
でもこれだけは覚えておいてください。
一番大切なのは、「心のもちよう」です。
【基礎】料理の美味しさと健康をつくるポイント3つ
食材にもそれぞれ意味があり、そして人の心でも料理が変わります。
今日作った切干大根の煮物には
料理や栄養の重要なことがたっぷり含まれています。
大きく分けて3つあるので説明していきます。
うまみと栄養を逃がさない工夫
煮物料理でのポイントは
乾物は水でもどさない。
ゴボウなどのアクがある野菜も水にさらしません。
その代わりに今日やったじっくり炒めるという工程でアクを抜きます。
旨味と栄養が逃げない秘訣です!
栄養のバランスをとる野菜の切り方
野菜の切り方ひとつでも、栄養のとれ方や味わいが変わります。
野菜の性質には
冷える性質と温める性質のものがあります。
温める性質のもの⇒根菜類など
冷える性質の物 ⇒夏野菜など
そして食材一つでも温める性質と冷える性質をもちあわせています。
温める性質の部分⇒根っこの方
温める性質の部分⇒葉の方
今日の切干大根の煮物のニンジンは
そんな性質をまるごと頂ける切り方になっています。
【基本の千切り】
①~③の順で
斜めに切り、薄切りにしてから、縦に細く切ります。
長い野菜は斜めに切るが基本です。
それによって、上と下の部分が一緒にとれるからです。
家族がいる場合なら、
皆がほぼ同じような場所を食べれるので嬉しいですよね!
家族のことを考え料理をつくれば、愛情も加わりさらに栄養アップします。
今はめんどくさいからといってスライサーでやる人も多いです。(私です)
でもバランスよく野菜を切ることで栄養も吸収率もあがり、愛情も伝わります。
そしてもうひとつ!
シイタケも同じ考えではありますが、切り方が少し違います。
【まわし切り】
①~③の順で
半分に切ったら、キノコのカサの筋にあわせて放射状に切っていきます。
その他にも玉ねぎなどの丸いものも同じです。
これでまんべんなく栄養をとれます。
私はこのめんどくささが、精神修行だと思ってやっています。
季節や身体に合わせた調理のやり方
煮物はしっかり火を入れるため、身体を温める食べ物です。
しかし、火の入れ方によってはもっと身体を温めてくれることもできます。
まず、今回の火はこんな感じで使いました。
- まずはじっくり炒め、蒸し焼きにする。
- 水を入れ煮る
- 調味料を入れて水分をとばす
(今回は少し水分を残しました)
秋なので冬の寒さにむけてしっかり火を通した煮物です。
しかし、同じように真夏に作ると
料理中暑いし、食べても身体に熱がたまる感じがして美味しくありません。
体温が高めの人も好まない調理法です。
なので季節や体調によって火の使い方を変えましょう。
夏は 短時間で水分を多く残す
冬は 長時間火にかけ、水分をとばす
そして、炒め方でも料理のエネルギーが変わります。
夏は 勢いよくサッとさっと炒めエネルギッシュに
冬は じっくりと丁寧に炒め穏やかに
炒め方だけでなく、すべての調理法で気持ちは料理に伝わっていきます。
なので、イライラしているときに作るのは気をつけたいものです。
まとめ
全てのことに言えるのが、
食材のことを意識することで、
食材や周りの人への感謝を忘れない心が生まれるということです。
私はこれが一番健康への近道だと感じています。
それを思い出しさせてくれる「切干大根の煮物」は私にとっての宝物です。
もちろん栄養価も高くすばらしいので、
沢山作って冷凍したり、いろいろアレンジして食べるのもおすすめです。
またアレンジ料理のせますね!
長くなりましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました。
それでは今日はこの辺で。またね~♪